ワークショップは連日2回に分けての開催でした。
今回、仕込みのお手伝いをさせて頂いたのは、主に
エリカも参加する野外保育の活動をしているお母さん達です。
初日は6組15名。
彼女たちのすごいところは、
育児に対するイライラを感じさせないこと。
そして、自分が産んだ子どもじゃなくても同様に接すること。
子どもはそういうもんだっていうことに対して理解があって
胆力がある「母ちゃん」って感じがした。
しかもみんな若い。きらきら~☆
一緒にいて気持ちよかったのは、彼女たちの生み出す
そういう空気感が大きく働いてたんだろうな。
発酵と味噌の話30分、仕込み90分、ランチ会120分
くらいの時間配分。
話は、準備編に書いたような素材の話と、醗酵と味噌にまつわる話。
話したいことはいっぱいあるけど、そこをきゅっとコンパクトに。
その中で一番伝えたかったのは、食養の観点からみた味噌のこと。
それが、私が味噌の仕込み会を開いている理由でもある。
一人でも多くの人に知ってほしいし、伝えていってほしい。
私たちのいのちにかかわる問題だから。
ちょっとの手間と日々の積み重ねで改善できることだから。
手前味噌の仕込みプロセスは単純明快。
①大豆を茹でる→②つぶす→③麹と塩を混ぜる
→④直射日光の当たらないところで常温保存。
以上
しかも今日の工程は②、③のみ。
お友達とおしゃべりしながらやったら
あっという間に終わっちゃいます。
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| 子どもと一緒につぶしたり混ぜたり |
皆が大豆をつぶしている間、私はランチの準備。
今回はベジタリアン対応のお料理を用意しました。
私はベジタリアンじゃありません。
けど最近は、選べるときにはベジの食事を選ぶことも増えてきました。
2011年にパーマカルチャーを勉強した頃から、
世の中にベジタリアンがたくさんいるということを知りました。
そしてベジごはんは、サラダとか蒸し野菜だけじゃないってことも知りました。
以前誰かが「ベジタリアンの食事って流動食みたいなもんでしょ」って言ってたな。
ひどい誤解だけど、先入観ってそんなもんなのかもしれない。
誤解の上に誤解が重なっているみたいな…私もそうだったし。
実際に食べてみると、流動食どころか、おいしい、ヘルシー、大満足。
私の知ってるベジな友だちは、皆、お料理上手です。
彼らがつくる料理は何を食べてもおいしい、というのが私の経験。
ってなわけで、自分の驚きと喜びを伝えたくて、
ワークショップでは、ベジランチを食べてもらうことにしています。
ベジランチにしておけば、誰でも食べられるわけで一番楽だしね。
約10カ月間、へっころ谷の厨房で学んだこともとても大きい。
その経験があるからこそ、料理を出せるようになったと思うもの。
<1日目のメニュー>
・ブロッコリーのフリッター
・ニンジンのアーモンド和え
・ゴボウの炒り煮
・水菜のシーザーサラダ風
・青トマトのピクルス
・八丁味噌とヒジキのディップ
・エリカの畑の丸カブと干しシメジのとろとろスープ
・ごはん
・クッキー(クルミ、ニンジンココア)
<2日目のメニュー>
・大豆のハンバーグ
・ベジチーズフォンデュ
・車麩入りワインシチュー
・クスクスサラダ
・カブのナムル
・大根のユズしょうゆ漬
・さつまいもとリンゴのカナッペ
・米ぬかクッキー
※今回は遠征のため、醗酵料理はありませんでした。
| 2日目のベジランチ |
ここでちょっと費用についても書いておきたい。
受講料は、材料費+ランチ代+交通費+講師料。
内、講師料については
「講師料:ドネーション。実際にその場を体験した後、
皆さんが妥当性を考えて決めてください。
物やサービス等、物々交換でもOKです」
と伝えてもらったんだけど、これが物議を巻き起こしていた。
「ドネーションって何?」
「何を用意すればいいの?」
うん、私もそうだった。
初めてその概念に触れたのは、一昨年の夏のこと。
長野のとあるドミトリーにて番頭さんにマッサージを受けた時
「代金は自分で決めてください。できればお金以外で考えてみて」
と言われ、衝撃を受けた。
「手作りのものをくれた人もいるし、ギターで弾き語りした人もいるし、
本を置いていった人もいる。なんでもいいんだよ」とその人は言った。
今なら何も持ち合わせてなくても、ウーファーみたいに
農作業を手伝うとか、料理するとか、掃除するとか思い浮かぶんだけど
当時はお金中毒どっぶりの時期で、
お金以外で何ができるかなんて…思考停止。
持ち合わせてるのはわずかな旅のアイテムのみ。
私はからっぽな気がした。
一晩時間をもらったんだけど、結局何も思いつかずに
お金と感謝の言葉を残して宿を後にした。
自分の中の空虚さに気付くという大きなお土産付きで。
で、その後時は進んでひとつ前の冬。
パーマカルチャーつながりで出逢ったソーヤ海君。
彼の考える「費用の理念」というのを教えてもらった。
他にも、私がこれまで経験してこなかった生き方を
見せてくれる人やコミュニティーとの出逢いがあって
経験はないけど共感するところがとても多くて
金銭、消費、所有、ピンの自分にできること、
なんかを改めてすごく考えさせられた。
普段は忘れてるけど、とにかく、あの番頭さんの問いかけが
疼いたまま、今も旅の途中って感じ。
などなどを踏まえまして
そういう世界観があるってことを知ってほしくって
ここでは「ドネーション」制を採用したのでした。
講師料をお金でもらえたら、そりゃ交換性は高いし便利だよ。
でもね、それ以上に伝えられる機会をもてること
が嬉しいって思っちゃったんだよね。
それが、私に気づきを与えてくれた人に対する恩送りだし、
地球に対する奉仕だし、って思う。
お金は別の手段でも手に入るから、
お金以外のエネルギーを流す部分をつくろうって。
でもまぁやっぱりメールのやりとりでは限界あるし
よくわからない人は、何も用意しないでそのまま来てください
その代わり、一緒に考える時間をくださいってお願いしました。
そんなわけで、ランチの後に
貨幣=銀行券=交換手段であること
物々交換や地域通貨のこと
自分の中にある豊かさ、今できることって例えばさ・・・
って話を伝えた上で、
今回は「恩送り」の宣誓をしてほしいって伝えた。
「恩送り」ってのは、何かをしてもらった相手じゃなくて
次の誰かが幸せになることをしてあげること。
映画の「ペイフォワード」を見たことある人は、知ってるかもしれない。
日本にもそういう考え方があって、ちゃんと日本語があるんだよね。
味噌仕込み以外にも、もりもりのコンテンツ。
予定時間を大幅にオーバーして、本日を終了。
勢いで夕飯も作って、明日の仕込みをして、
やっぱり朝になってから寝るのでした。
(つづく)

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